2019.12.25
UBSも富裕層の下位グループに照準、クレディSに追随
スイスの銀行大手UBSグループは、従来の200万ドル以上の預り資産がある富裕層に自動的にパーソナルアドバイザーが付くというシステムを変更することを発表しました。
富裕層を50万~500万ドルと500万ドル以上の2グループに分け、前者富裕層の下位グループはAIでの対応を行い、後者の超富裕層グループは引き続きパーソナルアドバイザーが付くことになります。
一見すると下層グループを切り捨てているように見えますが、従来の200万ドルから50万ドルに引き下げたことからも分かるように、金融商品を買い求める傾向が強い層をシステマチックに掬い取ることで、収益性の向上を狙っています。
日本でも、融資審査や金融商品の販売などの銀行業務の4割はAIで代替可能と言われていることから、収益性の向上のためのこうした動きはますます強くなるかもしれません。
2019.12.25